デジイチの話


デジイチの話


この春(2006年4月)から自分の中での写真ブームというか、デジイチブームが来ている。もちろんD50のストレス解消買いがその一旦だ。一応銀塩写真をやっていたから、カメラやレンズ写真に付いての知識は、運動会に見られる即席カメラマンよりはあると思っている。ところがの中途半端な知識がちょいと邪魔しているかもね。

それはレンズの選びでの事だ。僕自身が写真をやっていた頃は、ズームレンズというものがまだプロが使うものではないという認識があったように思う。事実、アマチュア向けのカメラ雑誌を見ても、必要な単体レンズをそろえて、それを使うという事が指南されていた。写真学校に入ってもそれは変わらない。適切と思われるレンズを付けて、自分が1歩寄るなり、引くなりして撮影しろというのが定説であったね。これはまだ一眼レフカメラのAF化が始まったばかりの頃の話だ。

ま、俺が写真から遠ざかってからはプロ用の機材もAFが当り前となって、報道や雑誌記者が持つカメラなどからズームレンズも当り前いなっていったのかな?ことの起こりはよくわからないが、いまの時代はズーム=素人向けレンズという事は無いだろう。

で、僕が最初にD50を購入する時に、レンズの選択は随分と迷った、店員に何回も決まりましたか?と催促されるほどでした。結果的に、タムロンの18-200f3.5-f6.3という、もはやデジイチの標準レンズと言われるものを選びました。最初見た時から、こいつはデジイチ向けにいいなとは思ったのですが、なかなか決定出来なかった理由が一つあります。それは開放f値が暗いというものです。銀塩時代は、28mmf2,50mmf1.4,100mmf2.8,そしてもらい物の80-200f4.5でした。はっきり言って外での撮影はこの18-200で問題ないのですが、ちょっと条件が悪くなるときついのですよ。ストロボがたけない場所も多いしね。事実、大佐のライブでは遅いシャッタースピードと手ぶれの格闘でした。かといって、従来からある単体レンズを選ぼうにも、焦点距離に対する望遠効果(1.5倍換算)が出てしまい、使いづらい。そこへ行くとズームレンズはこれらの中途半端な焦点距離をカバーしてくれるので、うってつけだ。そんな理由で取りあえずの標準レンズは決まったわけです。

で、この取りあえずの標準レンズは使ってみてどうかと言うと、凄く満足しています。11倍以上の焦点距離をカバーするズームレンズは、まず交換の必要がない。35mm換算で28-300というレンジをカバーしている。今まで写真を撮っていて24mmという広角レンズは欲しいと思った事が無い。僕の広角領域は全てカバーしている事になる。そして望遠側だが300mmと言うのは凄く特殊な領域だと認識している。例えば野鳥の撮影や航空機の撮影ならば300mmより上も多用するだろう。しかし、一般的に見て300mm望遠といったら運動会レベルのスポーツ写真ならば何ら問題無い。ちなみに僕は必要に感じた事は無いのである。これもそれもARS-C企画という35mm版よりも小さなCCD専用に設計されたレンズだから為せる技である。で、不満は何か?最初に書いたように開放f値が暗い事。そしてこれはレンズのせいではないけど、APS-C企画のCCD搭載の為、35mm版になれた微妙な被写界深度になれないという事かな?ボケ具合が、想像とちょっと違う事が多いね。ま、これはレンズのせいじゃないからCCDの大型化を待つしかない。(一部では達成されているみたいだけどね)

で、この開放F値の暗さにしびれを切らして購入したのが35-70f2.8と80-200f2.8である。いずれもNIKONの純正品で中古だ。出費は痛いが、条件の悪い撮影ではこいつを使用している。こいつをD50に付けると35mm版の換算で52.5-105と120-300という事になる。もちろん全域でf2.8が確保出来るわけだから何の問題も無いだろう。強いて言えばカメラ側の感度設定が1600までしかない。これが3200くらいまで設定出来るといいのだがね。廉価版のD50にそいつは無理な注文といえるかな?もう一本シグマの50mmf2.8マクロを持っている。これは奥戸商会から格安で譲ってもらいました。マクロ撮影って自分の領域ではないけど、たまにあるんだよね。ちょっと接写気味で撮影したい事がね。そんな用途にはうってつけです。

そんだけそろえておいても、気になるレンズがあります。タムロン17-50f2.8,シグマ18-50f2.8,トキナー16-50f2.8の3本です。微妙に焦点距離が違いますが35mm換算で24/28付近から75mm付近までカバーする標準系ズームである。ただこの3本のレンズはどれも広角側はいいのですが望遠側がちょっと物足りない。個人的には18-60f2.8なんてレンズが理想です。そうすれば35mm版換算で28-90くらいになるので、使いやすいと思うのですがね。テレ側が35mm換算で70mmってのはちょっと中途半端なのです。かといってそれ以上長くすればコストの絡みで開放f値が暗くなりそうだしね。それに何でも一本にする必要はないのだ。といいつつ18-200を持っている俺だけどね。

ま、ちょっと個人的な最近のデジイチ事情を書いたけど、また何かあったら続編という事で・・・


←散々迷ったあげく購入した、タムロンの18-200f3.5-f6.3。ちょいと暗いのが難点ですが、それなりに気に入って使っています。

昔は社外レンズというと、二流どことの感がありましたが、今はそんな事言う人いないね。但しコストは抑えられている感じですカメラ側との接合部分はプラスチックで出来ています。それだって何か問題があるかといえば、何も問題無いのですけどね。重箱の隅を突くようなお話です。


2006年8月15日



CAMERAの項