その二十五 一応まとめ?


その二十五 一応まとめ?



今回の、合宿でのまとめを書きたいと思います。まず教習所そのモノについて。合宿免許という形をとったのは今回が初めてなので、比較のしようがない。主観で書くしかないな。

1.料金
これは比較の材料がいくらでもある。その五で書いたように大型+けん引のコースだと圧倒的に安い。私が調べた範囲では30万を切るところは那須自動車学校だけであった。(2004年5月の話)これだけで入学する意味があるだろう。

2.教育訓練給付金
次に自動車学校では全国で二つしかない教育訓練給付金制度実地校に指定されていることもメリットのひとつだろう。私は諸般の事情でこの給付金は受け取らない方法で、入学したが、出来るならこいつは受けたほうがいいだろう。事実、大型やけん引絡みの教習を受けている人は、この給付金制度を利用している人が多かった。

3.車両設備について
これに関してはちょっと驚きであった。大型教習車両7台、けん引教習車両4台、大型二種教習車両(早い話バス)2台、大型特殊4台、これってちょっと異常だと思う。別に悪いことじゃなくて、ありがたいことだけどね。もちろんこのほかに普通車と自動二輪(23台あるらしい)があるわけだ。私が想像する教習所というのは、普通車と自動二輪くらいのもの。大型教習をやっているところがチラホラで、けん引をやっているところは、結構特殊なところという印象がある。実際けん引車両って、あっても2台だろう。このほかで言うと車両は普通車だが二種にも力を入れているらしく、教官の数が多いらしい。実際、二種の教習生が多く、こちらが忙しかったようです。

4.宿泊および生活設備について
私の場合、無理をして個室を利用しました。(一泊1575円余計にかかる)この個室自体はビジネスホテルの一室と思っていただければいい。ADSLの回線も来ていて、14型のテレビが置いてある。コインランドリーも完備。私が生活するには何ら支障がなかった。食事は三食ついているのだが、これもなかなかいい。そりゃ高級なものは出てこないが、味もいいし、バイキング形式、ご飯お代わり自由で質、量とも申し分ないだろう。感覚的には学食と思えばいい。大部屋の様子もうかがってみたが、今にして思えば、こっちでもよかったと思う。一人で申し込んでも、同じような教習をしている人や、世代を考慮した部屋割りをしてくれているようだ。4人部屋で仕切りもちゃんとあるらしく、問題ないようです。

5.指導員について
私が最初に免許を取ったころは、スパルタ教官の噂が一部であった。私の場合そのような人に当たったことはない。当たり前だが、ここでもそんな人には当たっていないし、今どきそんな教官がいたら、クビになるだろう。ただし、人と人との問題なので、相性はあると思う。これとて、いやな思いはなかったけどね。どこの教習所もそんなもんじゃないかな?これに関しての気構えは、いらないと思います。

6.客層(教習生)について
教育訓練給付金制度実地校ということもあり、普通車以外の人も結構多い。私のように仕事をやめて、またはやめようとして、来ている人が多く、みな一様に真剣だ。それから2004年6月より運転代行業者にも二種免許の取得が義務づけられる。二種免許を持っていないと運転代行業者も商売が出来なくなるそうだ。これの駆け込み需要なんかもあって、教習生は多かった。

では、駄目なほうはどうか?これが様々。私自身、何かトラブルに巻き込まれたとか、そういうことはない。ただ何と言おうか、この合宿に来たときに一通り見回してみた。とにかく入所の時に言われたことは、貴重品の管理と教習生間のトラブルについてだ。おいおい解ってきたのだが、過去にカツアゲなんかの事件があったらしい。そんな事にも気を使わなければいけない職員も大変だがね。私の場合はその一通り見回した後、近づかない人間を位置づけた。まぁ〜これに付いては間違っていなかったと思う。あのだらしなさって言ったら・・・ちなみに私が口をきかなかった全員がそういう人間だといっているのではないからね。2.3人のことです。(向こうも私とは関わりたくなかったろうがね)その十一でも書いたが女が男の部屋に行き、それが見つかってしまい、強制送還になった人間がいる。いい年こいて修学旅行じゃあるまいし・・・もちろん自動車学校とは文字通り学校だ。先に金を払い込んで合宿に来ているわけで、入学金その他諸々を帰してくれるわけじゃない。それが社会ってもんよ。

回りくどく、グダグダと書いちまったけど
、無理をしてでも個室をとっておけば、安心という話さ。

ここまで書いて思ったのだが、なんかネガティブなことはないのかと考えた。別にこの教習所から金をもらっているわけではないが、文句を付けたくなるようなことはなかったな。私の性格を知っている人なら解るけど、納得のいかないことは堂々と書くからね。

人に聞かれたら那須自動車学校は勧めるか?私はお勧めできると思います。特に特殊車両の数が多く、大型やけん引を取得する人にとっては好都合でしょう。



なんら知らんけど、とにかく普通車以外の車両が多かった。大型車は今話題のFUSOは一台。他は全部日野でした。真ん中の写真は無線車。所内だけなので、ナンバーはついていない。全部で10台くらいあったんじゃないかな?右の写真は大型特殊車両となる。これが4台あった。

では教習そのものについて書く。誤解していただきたくないのは、これは教習所に対しての文句や評価じゃない。この制度に対する、メリットとデメリットと思ってもらいたい。


1.合宿にすることのメリット
一番は、ちゃんと実技教習が受けられるということじゃないでしょうか?私のようにオーバーしなければ、予定通りに帰れる。反対に予定よりもオーバしても、ちゃんとそれに見合った技能教習の予定を組んでくれるのである。通常8:50の教習が一番早く、18:45からの教習が最終だ。しかし、教習全体が詰まってくると、7:50からの乗車と19:45の乗車も組んで技能教習が受けられる。私がいる間はピークから、外れていたが、二種免許関係の人は、この早出残業的な教習を受けていたようだ。様は二種を担当できる教官の数は限られているし、大型二種になると車両も限られてくる。おのずと一日に技能教習を受けられる人数も限られてくるわけです。そしてけん引なんて、やっているところ少ないし、教習車が二台あるところも少ない。これを通いで受けると、いくら失業中の身であっても、時間的な制約が多すぎるのだ。

3.大型教習について
これはほとんどの人が、教習時間をオーバーする人がいないらしい。そりゃそうだろ!!4t車に毛の生えたようなクルマで、教習するのだ。検定に落ちるとしたら、他車の見落としか何かで走行妨害でも取られなければあり得ない。教習も検定も緊張感のみの問題だな。

改めて思ったことは、この教習車で卒業して大型自動車に乗ることよりも、普通免許を取った瞬間、4t車に乗れることの方が問題ありと思う。いずれ大型免許も細分化されるようなので、普通免許で乗車できるのは2t車くらいまでにしたほうがいいのではないかと思う。しかし、普通免許で4t車を乗り、仕事をしている人はたまらんだろうな。この辺の既得権はどうなるのだろうか?

4.けん引教習について
散々ぼやいてきたが、私には難しいものであった。試験日の関係で、必要以上に教習をあてがってもらった。私の中では3〜4時間オーバーでとれたと思う。けん引の運転が経験のない場合は、5時間程度オーバーするつもりで、教習所に行ったほうがいいと思います。反対に農耕者やキャンピングカーを引いている人なんかは、退屈な教習だと思います。技術的な難易度は大型の比じゃないのに、何で教習時間は12時間しかないのだろうか?おそらくけん引免許というのは、限定解除の発想だからでしょう。実際に教習簿に牽引(限定解除)と書いてある。

どういう意味か?けん引免許とは元々持っている免許に付随するものである。(らしい)総重量が750kg未満の車両(キャンピングカー等)ならばけん引免許がなくても、けん引して運転することが出来る。これ以上大きなものを普通自動車でけん引しようと思えば、けん引免許が必要な訳です。(最近はライトトレーラー限定というものがあるらしいが)普通免許しか持っていなくとも、大型規格の車両で教習を受けたり、試験場で試験を受ければ、けん引免許取得となるわけです。なぜ大型規格の車両で教習を受けたり、試験を受けたりするかといえば、どこへ行ってもそれしかないからです。(2004年6月の時点で私が調べた範囲)

でも実際けん引免許のほとんどが、大型トレーラーの運転に必要だから取得しているのではないかな?統計的なことは解らないが、印象としてはけん引免許=大型トレーラーと想像できる。いまだに私はそう思っているし、大型トレーラーを運転しなければ、一生使うことはないんじゃないかな?

でも、教習所を出たからといって、トレーラーを運転できるわけではない。それなりに養成してくれるところに入社しなければ無理だろう。普通車とって行きなり乗用車を乗り回すよりもはるかに危険だ。